Five Years from the Great East Japan Earthquake
-A Collection of Selected Articles-

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Earthquake and Tsunami Science
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Disaster Prevention and Restoration
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Psychology and Society
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Health and Medicine
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Nuclear Accident and Energy Policy
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Impact on Environment and Ecosystem
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  今年も3月11日が近付いてきました。5年前のあの日に発生し、日本各地に甚大な被害をもたらした東日本大震災の記憶は、多くの人々の心に強く刻まれています。

  今なお不自由な生活を強いられている被災者の方々が少なくありませんが、被災地は復興への道を着実に歩んでいます。復興へ向けての取り組みと並行して、この5年間でさまざまな分野の科学者や医療従事者たちが、震災とその後の事象を基にした研究を進めてきたことも見逃せません。来る節目の日を前に、科学・医学・社会科学分野において世界的な学術出版社である私どもWileyは、東日本大震災に関する論文123を選びました。これらの論文は、Wileyが出版する約1600の論文誌に掲載されたもので、それら論文誌の多くは900の学協会との提携により出版されています。

  各論文が扱う主題は、地震・津波に関する地球科学的研究、防災・減災のための科学と技術、震災と原発事故が被災地の医療や人々の心理・社会に与えた影響、原発事故が環境やエネルギー政策にもたらした影響など多岐にわたります。Wileyは、これらの論文が、痛ましい被害を生んだ震災から得られた教訓を将来に伝え、また新たな研究の発展を促すのに役立つことを願っています。これらの論文コレクションはWiley Online Library にて2016430日まで無料公開いたします。


"科学コミュニティから生まれた成果を社会に向けて発信することは、私たち出版社の重要な責務です。今回公開した論文はいずれも、震災とその影響についての貴重な知識を伝えるものです。その知識を今後の災害への備えとして後世に受け継ぐため、これらの論文が日本および世界の多くの人々に読まれるよう強く願っています。"
フィリップ・カーペンター(Executive Vice President, Research, Wiley)

 

 

"5年前の3月11日、私は日本に出張し、実際に震災を体験しました。 この東日本大震災は、医学・人文社会科学・自然科学にわたり、自然の猛威に対する学術研究の重要性を多くの研究者に問いかけたことでしょう。今回震災に関連する論文をまとめて無料公開することによって、研究の成果が被災者および被災地域のために、また今後の災害への備えとして利用され、社会に資することを願っています。さらに、これらの論文は、日本のみならずさまざまな国の方の研究領域や広範な問題に関わる内容となっていますので、国を問わず多くの読者に読んでいただくことを希望します。 "
マーク・ロバートソン(Vice President and Publishing Director, Research Asia Pacific and President Wiley Japan)


東日本大震災の記録

  • 東日本大震災は2011年3月11日(金)14時46分(日本時間)に三陸沖の海底で発生
  • 地震の規模を示すマグニチュードは9.0で、日本周辺で観測された地震としては史上最大
  • 地震に伴って発生した巨大津波は東日本の太平洋沿岸に甚大な被害をもたらした。2016年1月8日時点で確認されている震災による死者・行方不明者は18,457人、建築物の全壊・半壊は合わせて399,923戸
  • 犠牲者数は1995年の阪神・淡路大震災(マグニチュード7.3、死者  6,434名)を上回り、第二次大戦後の日本で最悪の自然災害となった
  • 津波によって全電源を喪失した福島第一原子力発電所で炉心溶融が発生、放射能漏れにより周辺地域の多くの住民が避難を余儀なくされた
  • 被災地からの避難者は震災直後に約47万人、その後減少したが、2015年12月時点でなお約18万2千人の避難者がいると報告されている